» 神様の格式②二十二社と神格
2017年09月04日

神様の格式②二十二社と神格

延喜式以降の特別な各付けとして、平安時代中期以降に京を中心に朝廷から特別の崇敬を受け、国家の重大事などに朝廷より奉幣された神社があります。その数は段階的に増え、平安時代後期に22社となりその数が固定されそれら神社の総称を二十二社と呼びました。
格式の高い順から、上七社、中七社、下八社と分けられていますが、全てが式内社ではなく意外に藤原氏のみならず各氏族の関連する神社が含まれているのは、面白いと感じます。

因みに上7社だけ紹介すると当然筆頭は、伊勢の内宮、外宮であり、別格となります。
次が源氏ゆかりの石清水八幡宮、3番目が山城一の宮の上・下賀茂神社で元々は古代賀茂氏の氏神であります。次がお酒の神様で有名な、古代外来氏族の秦氏の神様松尾大社。

元々は平城京にあり桓武天皇外戚部族の神社が、平安遷都に従い京都の平野に鎮座した平野神社。皇太子守護の神社として、また多くの臣籍降下氏族の氏神として有力視されたのでしょう。
次はこれも秦氏の祖霊神が元々のおこりである、伏見稲荷。言うまでもなく全国稲荷社の総本山です。最後にやっと藤原氏ゆかりの春日大社となり、七社となります。

中七社は奈良県(大和)主体となります。
下八社を含めて、京都(山城)、奈良(大和)以外は大阪の住吉さん(摂津一の宮)と、近江の日吉神社、兵庫(摂津)の廣田神社だけとなります。
廣田神社の祭神は天照大神の荒魂であり、平安後期より神祇伯を独占する花山(かざん)源氏の白川家とのかかわりの深い神社です。

さて、上記は神社の格式となりますが、神様にも格付けがあります。神階と云います。
律令で人臣に授けられた位階と全く同じですが、仕組みとしては文位(狭義の位階)、武位(勲位・勲等)、品位の3種類があります。
さすがに人臣のように初位は無く正六位から正一位までの十五階となっており、良く都内で目にする「正一位 稲荷神」という赤い幟のあれです。
勲位については、武勲に対する位階で7世紀から11世紀まで神様にも与えられましたが、以降は授与されていません。
品位は、元々皇族に授けられた位階で例は殆どなく宇佐八幡の八幡神に一品、その比売神に二品くらいのようです。

元々は食封や位田を伴い経済的な基盤となっていましたが、権力の移ろいにより朝廷からの給与は滞り無くなってしまった後は神格よりも社格の方が重視されていくようになります。


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