お彼岸も過ぎ、桜の便りにも関わらず、朝夕の涼しさにまだコートを手放せないこのころです。
大方の企業は年度末を迎え、営業的にはなかなかご多忙のお客様のお邪魔もできない、少し寂しいシーズンでもございます。
本日は天文のお話。
いささか旧聞に過ぎてしまいましたが、昨年末から年明けにかけて新たな地球型惑星の発見が報告されました。
年末のはオーストラリアのニューサウスウェールズ大学研究チームにより発見された、へびつかい座(13星座占いで新たに加えられた横道に入ってきた星座として有名ですが)の方向に13.8光年離れた位置にある赤色矮性ウォルフ1061の3番目の惑星、ウォルフ1061Cであります。
太陽系外の公転周期17,867(早っ!)で地球の質量の4,25倍という所謂スーパーアースのようです。
この惑星、生命の存在が期待されるハビタブル惑星としては、これまで発見された中で3番目に近い惑星となります。1番はくじら座タウ星eとfの11.9年、2番目はカプタインbの12.8光年。
スーパーアースとは巨大地球型惑星のことで、太陽系外惑星のうち地球の数倍程度の質量を持ち、かつ主成分が岩石や金属などの固体成分と推定された惑星のことですが、まだ固定的な定義には至っていません。
ハビタブル惑星については、宇宙の中で生命が誕生するのに適した環境と考えられている、天文学上の領域であるハビタブルソーンにある惑星のことを指します。具体的には地球環境との類似性ということになりますが、主に他天体から放射されるエネルギー量や星間物質の量などが挙げられます。簡単に言えば惑星表面に水が液体として存在する温度領域があるとも。
このウォルフ1061cについては、質量からして固い岩盤を持つ岩石型惑星と推定されますが、主星に対して常に同じ面を向けて公転している可能性が高いことから、極端な高温と低温域が殆どで、生命の存在可能領域はトワイライトゾーン周辺に限定されそうです。
さらに年明けの発見は、NASAの太陽系外惑星探査衛星ケプラーによるもので、その数は8個です。ケプラーが打ち上げられた2009年以来、確認した惑星の数は1004個になりました。
今回新たに確認した8個の惑星はどれも比較的小型で、太陽よりも小さく温度の低い恒星の周りを公転しており、少なくともそのうちの3個、もしくは8個全てが母星のハビタブルゾーン内にあるようです。また8個の惑星のうち、少なくともケプラー 438-bとケプラー 442-bの二つは、地球と同じような岩石惑星とみられているようです。
宇宙人が地球を侵略しに来るというパターンはSF小説でも、映画でもおなじみのパターンであり、依然としてハリウッド発のエンターティンメントでは主流となっています。
しかし現実にはホーキンス博士が云ったように、高度な文明は数百年にも及ばないタームで惑星環境を破壊してしまい自らも破滅してしまうために、異星間交流レベルにまで発達しないのかもしれません。
これらの「生命居住可能惑星」探索は、地球外生命体の探索に加えて人類の移住可能惑星探索という一面も今後担うとして、願わくば人類がこの地球をそして人類自身も滅ぼしてしまわないように祈るだけです。
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