11月の休日 | 株式会社古河電工アドバンストエンジニアリング
2016年11月02日

11月の休日

11月に入りました。旧来の名前では霜月といわれるだけに、朝夕はぐっと寒くなりました。
とはいっても本日、旧暦では神無月の3日でございます。

日本シリーズの盛り上がりも週が明けて、新聞のスポーツ欄も少し寂しく。
だらだらと週末から続いた西洋のお祭り騒ぎも、都会の若い方だけの盛り上がりの如く。

明日は文化の日、戦前の祝日では明治節であり、かの明治大帝のご出生日でございます。
即ち明治時代の天長節で、大正時代には祝日ではなくなり、昭和になって明治節となり、戦後は文化の日になったわけです。

昭和の天皇誕生日は「みどりの日」を経て昭和の日として祝日になっていますが、歴代天皇のご出生日を全て祝日にすると、年の半分近くが休みになりますね~(笑)。

今上陛下がご譲位なさいますと、皇太子徳仁親王殿下のお誕生日は2月23日で、この日が天皇誕生日となるのでしょうが、現天皇誕生日はどうなるのか、こんなあたりも有識者会議で決めなくちゃならないのでしょうか。

なんせ日本は祝日が多い。未だに有給休暇取得が難しい雰囲気の企業が多い所以ではあるのでしょうが、ハッピーマンデーや、休日の合間に制定された国民の休日など、ゆかりが見えなくなる祝日が多い中で、11月の祝日2日は実に由緒正しい(?)

良く言われるのですが、大正陛下の誕生日は祝日になっていない理由。
それは多分逆で、文化の日は明治節という理由よりも、新憲法の公布日という側面もあり定められたと推定されます。
昭和の日は祝日を減らすわけにはいかないので(その理由に加え、定着してしまったゴールデンウィークですもの!)取り敢えず「みどりの日」で休日にし、ほとぼりの 冷めたころに昭和の日とした。
従って、大正陛下云々の問題ではないのでしょう。

ただ、大正時代の天長節は大正陛下のお誕生日の8月31日ではなく10月1日だったようです。多分夏休み中には誰も喜ばないみたいな意味なのか、実態は理解できませんが。

もう一つ、11月23日の勤労感謝の日。
元々は新嘗祭であります。宮中行事として天皇がその年の新米等五穀の新穀を天神地祇にすすめ、自らも食してその年の収穫に感謝し、翌年の豊穣を祈る祭りです。

元々は旧暦霜月の2回目の卯の日であったものが、明治6年の改暦にあたり新暦11月の2番目の卯の日が23日であったのを、固定化したものです。

アメリカのThanks givens dayに相当する、収穫祭と言って良いかとおもうのですが、旧暦の霜月だとほぼ新暦の12月の中旬以降。所謂秋祭りといわれる村々の収穫祭に較べると随分遅いような気がしますが。
実は10月17日には神嘗祭として、先にお伊勢さん即ち天照大神には捧げているのですね。
各神社で新嘗祭を行うようになったのは、実は戦後らしいというのも面白いですね。


計測器校正サービス
スマートフォンからもご覧いただけます。
メールでのお問い合わせはこちら